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日常の記録

オタクの秋休み2023 in 金沢(7日目:芸術の秋とコーヒーの秋)

at 2023/10/13

たまには文化的なことをしよう。

BLUE MONDAYのコーヒー

駅に近いポルテ金沢の地下一階にある。ホテル日航金沢の建物なのでそこを目指すとわかりやすい。 エスプレッソを水で薄める系。一口目は「お~エスプレッソ特有の苦み~~」という感じだが、3口目くらいで苦さに慣れてくると少し甘みを感じてくる。朝に飲むコーヒーとしてはとても良い。

金沢21世紀美術館

一大観光地ではあるけれどかなり良いものである21世紀美術館。展示が変わっていたので見に行く。

入るとSNSバッチみたいなものが売っていた。 要するに認証バッチを購入するという行為をアナログ化するという芸術な訳だけど、可視化されるだけでこうも印象が変わるのが面白い。認証バッチというと認証プロセスというか認められるみたいなものを感じるが、こう物理的購入にするだけで俗っぽいというか、ただ子どもが欲しいおもちゃをねだっているだけのように見えるというか。一定確率で金箔つきが出てくるのも遊び心があっていい。

そんなことを考えながらメインの場所に到着。 今回の展示は「D X P (デジタル・トランスフォーメーション・プラネット) ―次のインターフェースへ」。 すごい大雑把に言ってしまえば、AI時代に再定義したいろんな業界の人の対人間インターフェース展覧会といった感じ。

一番最初の展示が一番度肝を抜かれた。 一言で言えば人間の情報のやり取りを昨今の技術で表現したもの。 一番最初は人間のDNA構造から出力した絵をレーザーで読み取り学習する。それ以降は学習したデータを元に音声出力→音声認識だったり、紙に出力→文字認識だったりで情報を伝達していく。 それらの処理は真ん中にあるパソコンが行なっていく。 パソコン周辺にあるカラフルな何かは何かというと蝋で出来た亀である。排気口付近にあたるようにしてあって、処理によって発生した熱で溶けて、ある程度溶けると地面に落ちる。

人間の営みとして出力されるものは本だったり映像だったりしてそれらはスクリーンやレシート紙に残っているわけだが、情報を処理するにあたって発生した熱というのが人間の情熱に重なるようで、物を溶かす力はあるし溶けた痕跡を見て熱の強さを感じることはできるけれど形としては残らない、そんな儚さを感じる。

こう言葉にしてみると陳腐ではあるんだけど、最初に見たときの仰々しさと、説明書きを見て納得がいった後とでは見える世界が全く違って、自分の中ではかなり衝撃的だったし、面白いものを体験させてもらった。

他にも色々あったんだけど初手が衝撃的すぎて他は写真撮るの忘れてた。

1時間ほど鑑賞後、一旦休憩してからコレクション展へ。 いやぁ今回も楽しかった。前売り券1000円で得られる体験としては良すぎる。 観光客の人は割とパッと見るだけとか、写真の映えを目的で撮影したら意外とさっさと行ってしまう。施設の運営的には人が来てもらう必要があるのだろうし良いんだけれど、じっと眺めている人とサッと行っちゃう人の比が世の中を見ているような気もした。(日頃のよく確認しないまま問い合わせてくる顧客の顔を思い浮かべながら)

金沢屋珈琲店で休憩

金沢城公園を北のほうから行くと、毎回目に入って気になっていたので今回は行ってみた。 百万石ブレンドとガトーショコラ 950円。 立地、店の雰囲気、コーヒーカップ、店員さん、全てがいい。平日に行ったからなのはあるかもしれない。

初見の時は外装が綺麗なので新しい店なのかなと思ったけれど、よくよく調べてみると地元でも有名な老舗だったし、コーヒーの知識を仕入れてた時期に有名店として見た記憶があったのを書きながら思い出したわ!あの金沢屋珈琲店か!!

店内はそんなに広くないので休日だと入りにくいかもしれないけれど、行けるのであればぜひお勧めしたい。

加賀友禅会館で友禅染め体験

せーはすで加賀友禅体験をしていたから行ってみる。 蓮のオタクの顔つきで到着したものの、どうやらアズレンとコラボした加賀友禅が展示されているようで、別にオタク面で入っていっても大丈夫な感じだった。

まずは普通に展示の内容を見る。 蓮ノ空でもいつかやるんじゃない(適当)

のんちゅけが入りそうな箱はこれか。

一通り加賀友禅の展示を見たので次は加賀友禅体験をやる。団体だと予約が必要なようだが、1人で行く分には当日その場でも大丈夫だった。

せーはすでは蓮の花が後日追加されるという話だったが、まだ無かったので椿にした。 椿咲花女子高等~学~校~。

着席したら係の人がどんな感じでやったらいいかを詳しく説明してくれたので聞いた。

  • 本来は加賀友禅専用の染料があるらしいが、加賀友禅の染料は定着させるために高温の蒸気が必要で、ここの施設ではそれが用意できないので代わりにアクリル絵の具を使う。
  • 色を塗るのは薄い色から濃い色に。
  • 加賀友禅はグラデーションが特徴なので出来ればチャレンジしてほしい。
  • 違う色を塗るときはドライヤーで乾かす。

で、これが塗料。レッツトライ! 教えてもらったこと以外でやってみて気が付いたのは

  • 筆の水分が多いとグラデーションがしにくい。水分が多いこと自体は最終的に乾かすから問題は無いが、グラデーションさせるときに水分が多すぎると想像以上に滲みすぎるのでなるべく水分を落とした筆でやった方がきれいに行く。
  • 皿の淵で余分な塗料を落とすが、落としきったと思っても布に塗るにはまだ水分量が多い。なので筆の水分を落とす用のタオルに多少吸わせるとちょうどいい感じになると思う。
  • 三種類の筆を渡されるが太い筆使いにくくない? 最終的には全部細い筆でやった。
  • 一本の筆でやったほうがきれいに行く。一本の筆でやるとグラデーションするときの色変えが面倒だけれど、それでも太い筆の扱いにくさよりかはマシに思えた。

気が付いたら一時間半くらい経っていて最終結果がこれ。 塗っているときは「俺はへたくそか??」と思っていたが、糊を取り除いて乾燥させてみると割といい感じになった。よかった。

帰りがけにひゃくまんさんのお家をみつけた。

グリルオーツカで晩ごはん

おなかすいたのでハントンライスで腹ごしらえ。フラワ~! 通常サイズでもまぁまぁ大きいので食べ応え十分。

加賀レンコンを食べる

蓮ノ空という名称がついたのは、加賀の名産がレンコンだかららしい(要出典)。

でも実際、兼六園の蓮池門口前の道路はもともと蓮の大群生地だったらしいし、卯辰山の奥の方に行くと睡蓮があるし、ほかの都市と比べたら蓮になじみが深いのは確かだと思う。

この前テレビで加賀レンコンのシーズンだと聞き、たべたいな~と思ってたけれどいい店ないかな~~と思ってホテルに帰ってる途中にふと検索してみたらあった。定宿の東横インの近くに。

なんか普通にうまそうなもんがいっぱいあるけれど、さっき腹を満たしたので主目的のレンコンのみに絞った。 さっき食べなくてよかったのでは??

というわけで蓮づくし。頼んだのは以下。

  • 左:れんこんはす蒸し
  • 右:れんこんと加賀野菜の天ぷら
  • 上:蓮根焼酎 加賀れんこん

天ぷらだと歯応えがシャキシャキだし、蒸し物は上品な味でどちらもおいしい。季節によって食感や味自体も変わっていくみたいなので定期的に行きくなった。

メニュー見てもいろいろと美味しそうなのが見えるので、今度金沢に来たときにまた来ようと思った。

せーはす#21を見る

プレミア公開だったのでホテルで見たが、今日行ったところ大体出てきてわろた。

今日のルート

まとめ

芸術もいっぱい楽しめたし、おいしい食べ物もいっぱい食べたので満足。疲れた。