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日常の記録

V-Strom650 1万キロ走行後のレビュー

このバイク正解だった。

10000km乗ったのでその間に感じたことを記していく。

自分のバイクの乗り方

5年間くらいずーーーっと250ccを乗り続けた後に今回V-Strom650に乗り換えた。夏でも冬でも、朝でも夜でも走るし、ワインディングも市街地も高速も走る。仕事では乗ってなくて週末のみ乗っている。年間走行距離は1万~1万5千キロくらい。

まぁいわゆる距離ガバであるので、以下の感想は走行距離少な目の場合だと参考にならないかもしれない。距離ガバだったら参考になると思う。

一言で感想をまとめると

いつでもどこでも走る人にはこれ以上のバイクはない。

こんなバイクを定価約100万、諸経費や色々つけても乗り出し120万くらいで買えるようにしてくれるスズキは神か??

もう少し詳しく言うと

このバイクを一単語で言うのであれば「ド安定」である。

スペックだけで見ると特段秀でたことはないし、大型バイク特有の暴れ馬を期待するとしょぼいとしか思えないだろうが、長距離を淡々と走るということに関しては、乗れば乗るほど、色々な気温や天候や路面で走るほど、その挙動の変わらなさに「マジで??」となっていきこのバイクへの信頼性がどんどん上がっていく。

巷の記事で「エンジンに対してアルミツインスパーフレームの剛性が完全に勝っている」というのがあったけどまさにそれである。剛性が高いフレームの安心感というのをこれでもかと見せつけられている感じである。新東名くらいまでの速度であれば不安を感じることはほぼないし、むしろ速度を出せば出すほど安定する感覚があるのが恐ろしい。

バイクそのものに「抱擁感」といえる安心感があり、その抱擁感自体が無茶な運転をしようという気をなくさせる。結果としてかなり安全運転になった。かっ飛ばしたくなった時には「まぁ落ち着けよ」って言われてる感じがするし、若干調子が悪いときは「まぁゆっくり行こうぜ」と言われてる感じがある。抱擁感というのは速い速度で走って安定するということだけでなく、普通~低速で走っても不安感のない走りができるということでもある。

いい意味で存在感がない。「無」で走り続けられるバイクである。

車体の性能など

細かいことを個別に記していく。

4000回転までの静粛性と燃費の良さ

4000回転くらいまでがエンジンが静粛で快適に乗れるラインで、ここを維持できればそんなに振動がないから疲れないし燃費もいい。流れの良いところを走れるのであれば6速4000回転90kmで燃費も25km/lくらいなので、下道では十分な速度だし、首都高くらいであれば十分に走れるので必要十分。

でもスポーツエンジンの凶暴さがある

とはいっても元はスポーツバイクのエンジンなので回転数を上げるとまぁまぁ楽しい音がする。高速の料金所通過後に2足6000回転とか回すとだいぶテンション上がる。

意外とエンストはする

ミドルクラスで快適に乗れるとなると、教習車で乗ったNC700のような鬼トルクを想像するかもしれないが、極低速で気を抜くと割とエンストするので言うほど鬼トルクではない。

よくよく考えれば、トルクがありすぎるとスロットルの操作に過敏になりすぎてガッコンガッコンなっちゃうなと気が付くのであえてそうなってるのであろう、たぶん。

体力の限界が先に来るようになった

あまりにも疲れないのでどれくらい走ったら疲れるのだろうかという実験をコミで、去年の10月に金沢まで走りに行った。一泊二日で往復1000km。

結論から言うとまぁまぁ疲れたけれど、これはたぶんバイクのせいではない。

この頃はちょうど労働が極まっててめっちゃ残業してたし、体調が回復しきってない中、朝早くから夜遅くまで二日間ほぼバイクに乗ってたので、バイクで疲れる以前にそもそもの体力が死にかけていたんじゃないかなと思う。それを踏まえると「あれ?バイクに乗って消耗した体力って実はそんなにないんじゃね??」と気が付いた。

実際このツーリング以降、適切なペースで休憩をとるように気を付けるようにしたら体力が低下している感じがほぼしない。なので休憩さえ程よく取っていれば疲れないと言ってよいのではないか。

そうなると疲れる要素を自分で作り出さなければ無限に走れるということである。

250ccをずーーっと乗ってた自分は、バイクに乗る行為=疲れるという方程式が常にあったので、この「疲れの発生原因がバイクから自分に移ってきた」というのは、自分の中では相当でかいパラダイムシフトが起こった感じがする。Webサーバのボトルネックを解消したら今度はDBがボトルネックになったみたいな話はサーバの話ではよく聞くが、まさかバイクの疲れの原因でこんなことが起こるとは思わなくて、個人的にはかなり衝撃的だった。

ライブ後に乗る安心感

このバイクの良さを特に感じるのはライブが終わった後の帰路である。

ライブが終わった後というのは飛んだり跳ねたり叫んだりして疲れてるし、でかい音響で頭がハイになっていて、正直言えば安全運転には向かないテンションである。

そんな状態でも少し気を落ち着けて操作すれば挙動が変わることはないし、一刻も早く帰りたいと思って少し飛ばしてもその挙動は変わることはなく淡々と走ってくれる。浮かれ気味の気分もバイクがいなしてくれると言う感じがあり、ライブ後でも安心して乗って帰れる。地味ながらもこれが本当にありがたい。

サブバイク無しでいけるちょうどよい車体性能

周りの大型バイクを持ってるおじさんたちは大概サブバイクとして原2を持っている。自分も当初はサブで原2を持とうかなと思っていたが、しばらく乗った後にサブバイクは要らないなという結論に達した。

乗って発進さえしてしまえば、バイクを操作する感覚は割と250ccと変わらない感覚で操作できる。トラクションコントロールをモード2にしておけばスロットルをガバっても急激に前には出ないのでスロットルにあんまり気を使う必要はないし、その割に装備が大型なのでその他操作でも不安は感じない。

さすがに車体はちょっと重い。でもV-Strom650が212kgでスーフォアが198kgなので言うほど重くはなくリッターアドベンチャーのような「倒したら終了」みたいな悲壮感はない。取り回しは慣れれば普通にできるレベルでめちゃくちゃ気を使うという感じではない。バランスが取れる位置が若干高い位置にある感じで最初は戸惑ったが、慣れれば普通に取り廻せる。

よって若干大きいこと以外は一台で行ける。

rs4gpとの組み合わせて100kmでも振動がなくなる

250ccに乗っていたころは、エンジン保護というよりは振動低減の目的でYAMALUBE rs4gpを入れていた。オイルのグレードを上げるごとに振動が減っていくので結構愛用していた。V-Strom650に乗り換えて、標準の鉱物油で走行してても快適に走れていたが、二回目のエンジンオイル交換の時にこのことを思い出してrs4gpを入れてみた。

100km/hでハンドルに振動が来ないマシーンの完成である。マジで!

試しに高速を走ってみて、120kmくらいで若干振動を感じるレベルになった。いやもうこれは完成なのでは??

言うてそんな毎回高いオイル入れてられるか??という感じはあるので今はYAMALUBE PremiumでテストをしているがPremiumだって悪くない。でも4月~10月くらいのバイクのオンシーズンに快適に距離ガバするときだけrs4gp入れるみたいなのはありかもしれないけど、ネット上で買えばPremiumとrs4gpで2千円くらいしか差がないし別にいいんじゃない?でも冬はそんなに距離を延ばさないし飛ばさないのでPremiumでもいいかも、なんてことを考えているがまだまだお試し中。

まとめ

もう既に3年くらい乗ってるやろくらいの感覚があるよこのバイク。